【大展示室】盗むを許す - まねることでみえること -
Forgiving Theft
一条美由紀 MIYUKI ICHIJO
土屋 祐子 Yuko Tsuchiya
中谷真理子 MarikoNa katani
百瀬 陽子 yokomomose
ご来場の際には開催日時等ご確認いただき、直近の情報につきましては、予定されている情報が変更になる可能性もありますので、当ギャラリーのSNSをご覧ください。
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2025年12月1日(月)-12月22日(月) 12:00-19:00 水曜休廊
December 1 - December 22, 2025 12:00-19:00 closed on Wednesday
アーティストトーク・レセプションパーティー/Artist Talk・Opening Reception
2025年12月7日(日)
レセプションは17:00〜、18:30〜
参加無料、予約不要ですので、お気軽にお越しください。
December 7, 2025
Opening Reception 17:00-
Artist Talk 18:30-
Participation is free, No reservation required
私たちは、アート作品を目にした時、「他の作家たちは、どんな技法、どんな手順で作品を作っているのだろう?」と興味をそそられる事があります。
そんな好奇心から始まった本企画は、互いの技法を模倣することを許し合い、「他者の制作を盗む」という創作のタブーにあえて踏み込みます。
素材やモチーフ、技法といった作品の表層、“見える部分”を切り分けてお互いに交換し合うことで、作品の背後にある欲求や動機、制作環境などの“見えない部分”に触れようとする試みです。
アートトレイスギャラリーで出会った4人は、それぞれの社会的な立場で役割を負う女性であることを前提にしながら、世代、バックグラウンド、生き方や考え方など、近いようで遠く、遠いようで近い存在。
共通点と相違点を観測し合いながらの創作は、自分一人では気づけなかった、自分と他者、そして作品の関係に新たな視点をもたらすかもしれません。
★作家略歴
一条美由紀 / Miyuki Ichijo
https://www.instagram.com/222_miyukiichijo/
福島県生まれ 埼玉県在住
1994年~2001年 Kunstakademie Düsseldorf在学
年齢や女性性といった社会的な役割を重ねるなかで生じる静かな葛藤や重圧をテーマに、 主に人物を描いた平面作品を制作。
作品中の人物に微かな違和感を纏わせ、 鑑賞者自身の日常に、静かな問いを投げかけることを目指します。
土屋祐子 / Yuko Tsuchiya
https://www.instagram.com/yuko_tsuchiya_painting/
東京都生まれ 千葉県在住
2005年 武蔵野美術大学造形学部油画学科卒業
主にポートレイトや風景などをモチーフに、油絵具やアクリル絵具を用いて制作。支持体や絵具の持つ物質的な美しさと対象のモチーフから想起されるイメージとが鑑賞者の中で自然に繋がり、絵画だからこそ表現できる美しさとなることを目指している。
中谷真理子 / MarikoNa katani
https://www.marikona.org/
神奈川県生まれ
1992年 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
近年の制作テーマは、子育てをめぐる出来事と、その背景にある社会的な環境。少子化や教育、ジェンダーなどの問題と交差する自身の体験を起点に、実際に使用していた衣服や教科書を素材として、立体造形やインスタレーションを制作している。
百瀬陽子 / yokomomose
https://yokomomose.jimdofree.com/
長野県生まれ、埼玉県在住
2006年 武蔵野美術大学大学院修士課程美術専攻油絵コース修了
2005年〜2006年 パリ国立高等美術学校交換留学生として在籍
紙粘土や透明素材、児童用画材などさまざまな材料を用いて、意味や形態の重層性を探りながら立体や平面作品を制作。卑近な摩擦をきっかけに、孤立と甘えのあいだに生まれる矛盾した感情をコミカルな生き物や風景に投影して表現します。

