壁と絵画
The Wall and the Painting
松井 勝正 Katsumasa Matsui
境澤 邦泰 Kuniyasu Sakaizawa
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2024年2月16日(金)-3月12日(火) 12:00-19:00 木曜休廊
February 16 - March 12, 2023 12:00-19:00 closed on Thursday
関連イベント
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特設ページ
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No.233 / キャンバスに油彩 / 52cm×67cm(下辺)×63.5cm(上辺) / 2019-2020
前衛絵画の前線とは今どこにあるのだろうか?そして現代の絵画が取り組むべき課題とその可能性とは何だろうか。戦後の前衛芸術を牽引するメディアだった絵画は、ミニマル・アートやコンセプチャル・アートによって制度的な批判の対象となり、ニューペインティング以後にマーケットに対応したメディアとして復活した。そうしたねじれた歴史を経て現在、前衛芸術としての絵画の位置付けは曖昧なものになっている。
そうした状況を踏まえ、当企画では境澤邦泰とアート・トレイスの活動をひとつの事例として 、現代における絵画のあり方を「壁」という制度論的な側面と「絵画」の造形的な側面の両面から総合的に考えたい。境澤の仕事は、白い壁と白いカンヴァスという絵画の制度を外的内的に支える理念を、解体し、再構成していくような作業として捉えられる。そこには、絵画の豊かな伝統とともに絵画に課せられた課題を歴史的に検証していく作業が存在している。また、アート・トレイス・ギャラリーで実践されている作家たちによる展示空間の共有という試みは現代における芸術の自立的なあり方を考えるためのモデルとなるだろう。当企画で示される実践と理論が、これからの絵画を考える指標になることを目指したい。
★作家略歴
松井 勝正 / Katsumasa Matsui
主な論考
「形と色のパラドクス――マティスの原理」『ユリイカ 2021 年 5 月号 アンリ・マティス特集』⻘土社、2021 年
「ロバート・スミッソンのエントロピーの美学」『ART TRACE PRESS 05』、2019 年
「風景の脱生命化:《standstill》について」『視点と視点 Venue Issues』、2019 年
「断絶と経験:いくつかの作品に関する印象批評」『引込線 2017』、引込線実行委員会、2018年
「壁に書かれた暗号--バロックのインターフェイス」『インターコミュニケーション 65 号』、NTT 出版、2008 年 5 月
「瀧口修造のスケッチブック:批評的読解」『多摩美術大学研究紀要 20』、2005 年
「クレーの表現主義の思想」『issues5 号』、2002年
編著・共著
『美術批評集成 1955-1964』熊谷伊佐子、林道郎、藤井亜紀、松井勝正、光田由里編著、藝華書院、 2021年(共編)
『政治の展覧会:世界大戦と前衛芸術』、 EOS ART BOOKS、2020年(共著)
『⻄洋近代の都市と芸術 7:ニューヨーク―錯乱する都市の夢と現実』、竹林舎、2017 年(共著)
『現代アート 10 講』田中正之編 武蔵野美術大学出版局、1917 年(共著)
展覧会(アート・ユーザー・カンファレンスの活動)
2002年6月 「ジェネラル・ミュージアム:コラージュ・カムフラージュ/Dis cover」(八王子市郊外の森)
2021年10月「ジェネラル・ミュージアム:墓」 美術館堆肥化計画 2021(colere-ON)2022年3月 (⻘森県立美術館)
2017年12月「未来芸術家列伝 IV:オーダーと第一次世界大戦」(⻘山 | 目黑)
2017年10月「未来芸術家列伝 IV:宇宙と貨幣」(S.Y.P Art Space)
2015年4月 宮城でのアース・プロジェクト:Robert Smithson without Robert Smithson (風の沢ミュージアム)
境澤 邦泰 / Kuniyasu Sakaizawa
https://www.kuniyasusakaizawa.com
主な個展
1998年3月 鎌倉画廊 (銀座)
2001年1月 鎌倉画廊 (鎌倉)
2005年6月 Art Trace Gallery (両国)
2006年7月 A-things (吉祥寺)
2009年7月 Art Trace Gallery (両国)
2011年9月 A-things (吉祥寺)
2012年6月 Gallery G-fal (武蔵野美術大学付属ギャラリー)
2012年9月 鎌倉画廊 (鎌倉)
2012年11月 Art Trace Gallery (両国)
2016年5月 鎌倉画廊 (鎌倉)
主なグループ展
2004年5月 — edges— 境澤邦泰 堀由起子 鎌倉画廊(鎌倉)
2006年9月 第三回府中ビエンナーレ「美と価値」府中市立府中市美術館(府中)
2009年5月 「サイボーグの夢」 長沢秀之企画(Art Trace Gallery 両国)
2010年10月「組立」vision’s (人形町 阿佐ヶ谷美術学校協賛)
2013年3月 「世界の重さ、最初の手」松浦寿夫企画(なびす画廊 銀座)
2016年10月「絵画の体験を考える」(ART TRACE GALLERY 両国)
2017年8月 「On Illusion」( Cuchifritos Gallery, New York)
2023年8月 「The Rip Current」(NV Showroom, Los Angeles)
2024年2月 「世界は降りかかるもののすべてである」府中市立府中市美術館(府中)